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子供を母乳で育てた母親はアルツハイマー病のリスクが減少

(2013年8月) "Journal of Alzheimer's Disease" に掲載されたケンブリッジ大学の研究によると、子供を母乳で育てた母親では、アルツハイマー病のリスクが減少します。 授乳された子供ではなく、授乳した母親で減少します。 そして、母乳による授乳期間が長いほど、アルツハイマー病になるリスクが減少します。

今回の研究では、70~100歳の英国人女性81人(アルツハイマー病の人と、そうでない人を含む)や、その配偶者、血縁者、介護者から、彼女たちの授乳に関する記録、認知症の状態、およびその他の健康情報などのデータを集めました。

データの人数は少ないですが、研究者によると、授乳とアルツハイマー病リスクの間に明確な関係が見つかりました。 ただし、認知症の家族歴のある人では、この関係が弱くなっていました(母乳授乳によるアルツハイマー病のリスク低減効果が減っていた)。

研究グループは、授乳によってアルツハイマー病のリスクが減る理由に関して、次の2つの仮説を立てています:
  1. 母乳を与えることによってプロゲステロンというホルモンが減るから。 プロゲステロンはアルツハイマー病に関与しているホルモンですが、妊娠中に増加します。
  2. 母乳を与えることによって、インスリン感受性が回復し、耐糖能が増加するから。 アルツハイマー病は、脳におけるインスリン抵抗性との部分的な関連が指摘されています。