閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

母乳育児がタバコと同程度に乳ガンのリスクに影響する?

(2013年8月) "Journal of Clinical Nursing" に掲載されたグラナダ大学の研究によると、母乳で子供を半年以上育てた人では、のちに乳ガンになるリスクが減少します。 ただし非喫煙者に限ります。

研究の方法

2004~2009年の間に乳ガンと診断され治療を受けた19~91歳の女性500人以上の医療記録を調査しました。

結果

非喫煙者に限ると、母乳育児をしなかった人あるいは母乳育児の期間が3ヶ月未満であった人では乳ガンと診断される平均年齢が58歳であったのに対して、同じく非喫煙者で子供を母乳で半年以上育てた人では乳ガンと診断される平均年齢が68歳でした。

喫煙者の場合には、母乳育児を半年以上続けても乳ガンと診断される平均年齢は47歳でした。

これらの結果は、乳ガンの家族歴を考慮したうえでのものです。

解説

母乳育児によって乳ガンになり難くなるのは主に、妊娠および授乳中に生じるホルモンの変化(エストロゲンの減少)や乳細胞の物理的な変化が原因だと考えられています。

今回の結果の信頼性

今回の研究は、データの人数が少ないのが難点で、非喫煙者で半年以上母乳育児を行った女性はわずか26人でしかありません。

そして、妊娠と乳ガンの関係については、多くの研究で、妊娠することによって乳ガンのリスクが減少することが示されていますが、母乳育児による乳ガンリスクの減少については、過去の複数の研究で結果が一致していません。 母乳育児に乳ガン予防の効果が僅かにあるという結果になった研究は多いのですが、今回のように劇的な効果があるという結果になったものは見当たりません。 例えば、とある研究では(1人または複数の子供への授乳で)母乳による授乳を1年行うごとに乳ガンになるリスクが4%減少するという結果が出ている程度です。

したがって、これまでの研究結果と併せて考えると、今回の顕著な結果は確定的だとは言えません。