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母乳育児に炎症性腸疾患(IBD)を予防する効果?

(2017年9月) ハーバード大学の研究チームが行い "Aiomentary Pharmacology and Therapeutics" 誌に掲載されたシステマティック・レビューで、母乳で育てられた子供は炎症性腸疾患(IBD)(*)のリスクが低いという結果になりました。
(*) 潰瘍性大腸炎やクローン病。

研究の方法

潰瘍性大腸炎またはクローン病の患者と健常者を対象に「乳児の頃に母乳で育てられたか否か」を調査し 2016年11月末までに発表された研究の中から所定の基準を満たす35の研究を選出し、それらのデータを分析しました。

データに含まれるIBD患者の数は1万5千人弱、健常者の数は33万人超でした。

結果

母乳で育てられた時期がある人はクローン病のリスクが29%、そして潰瘍性大腸炎のリスクが22%低いという結果でした。

人種別の分析

クローン病に関しては、白人よりもアジア人のほうが母乳育児がリスクに及ぼす影響が強いようでした。 白人では22%のリスク低下に過ぎなかったのに対して、アジア人では69%もリスクが低かったのです。

母乳育児の期間

潰瘍性大腸炎もクローン病も、母乳育児を少なくとも12ヶ月続けた場合にリスクの低下が顕著でした。 母乳育児を12ヶ月以上続けた場合には、潰瘍性大腸炎のリスクが(母乳育児の期間が6ヶ月間であった場合に比べて)79%、クローン病のリスクが(母乳育児の期間が3ヶ月間であった場合に比べて)80%低くなっていました。