ブロッコリー・スプラウトにデトックス効果

(2014年6月) "Cancer Prevention Research" 誌に掲載されたジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、ブロッコリー・スプラウト(ブロッコリーの若芽)にデトックス(毒物の排出)作用があると思われます。

この研究(臨床試験)で中国の人たちに、ブロッコリー・スプラウトの粉末を溶かし込んだジュースを毎日コップに半分飲んでもらったところ、被験者たちの体内に大量に存在していたベンゼン(発ガン性物質)と、アクロレイン(肺を刺激する)が速やかに体外に排出されたのです。

有効成分はスルフォラファン

ブロッコリーにはグルコラファニンという物質が含まれています。 グルコラファニンはブロッコリーを噛んで食べたり、ジュースにして飲んだりする(つまり植物の組織を破壊する)ことによって、スルフォラファンという化合物に変化します。

そして、このスルフォラファンが特定の酵素を増加させることによって、汚染物質を体外に排出する人体の能力を向上させてくれるのです。 スルフォラファンは複数の動物実験で、ガンを予防する効果のあることが示されています。

研究の内容
方法

大気汚染がひどい地域に住む21~65才(中央値は53才)の男女291人(男性62人、女性229人)を2つのグループに分けて、一方のグループ(対照グループ)には精製水、パイナップル果汁、およびライム果汁を混ぜた飲み物を、そしてもう一方のグループ(ブロッコリー・グループ)にはこの飲み物にフリーズドライにしたブロッコリー・スプラウト粉末を溶かしたものを、それぞれ12週間にわたって飲んでもらいました。

結果

そして尿検査と血液検査によって体外に排出される汚染物質の量を測定したところ、飲用開始初日からブロッコリー・グループでは、ベンゼンの排出率が61%増加し、試験期間の最後まで増加しっぱなしでした。 アクロレインも同様に、排出率が23%増加していました。

汚染物質排出のメカニズム
研究の一環として行われた分析によると、ブロッコリー・スプラウトによる汚染物質排出効果は、スルフォラファンが NRF2 というシグナル伝達分子を活性化させることによって生じると考えられます。 NRF2 には、細胞が様々な環境毒素に適応して生き延びる能力を向上させる作用があります。 したがってブロッコリー・スプラウトは、大気汚染以外の環境汚染物質に対しても有効かもしれません。