火傷をしたときに流水で冷やす時間は短過ぎても長過ぎてもよくない

(2016年3月) "PLOS ONE" に掲載された西オーストラリア大学の研究によると、入院が必要となるほどの火傷をしたときには応急処置として火傷から3時間以内に冷たい流水で患部を20分間冷やすのがやはり最良です。 しかし40分を超えて冷やし続けると悪影響が生じかねません。出典: Water First Aid Is Beneficial In Humans Post-Burn: Evidence from a Bi-National Cohort Study

研究の方法

オーストラリアおよびニュージーランドで 2009~2012年のうちに発生した火傷 2,320件のデータを調査しました。

結果

病院に収容される前に冷たい流水で火傷を冷やした患者は68%、20分以上冷やした患者は46%でした。

冷たい流水の効果
研究チームの計算によると、火傷を冷たい流水で20分間冷やすことで、皮膚移植手術が必要となる率が13%低下し、集中治療室での治療が必要となる率が48%低下します。 入院前に冷たい流水で火傷を冷やした患者は、入院日数も平均で2.27日短くなっていました。
これまでに行われた複数の動物実験によると、流水で患部を冷やすのには火傷が傷痕となって残りにくくする効果もあります。
40分以上冷やすのは長過ぎる
40分を超えて冷やしても20分間冷やした場合以上の効果は得られなかったばかりか、低体温症などの悪影響も見られました。
火傷の応急処置においては体温の維持も大切です。