忙しい中高年者は認知機能が優れている

(2016年5月) "Frontiers in Aging Neuroscience" 誌に掲載されたテキサス大学ダラス校の研究で、50才超の人は忙しいほうが認知機能(記憶力や思考力)のテストの成績が良いという結果になりました。

研究の方法

50~89才の健康な米国人男女330人を対象に、日頃の忙しさを調査し、認知機能を調べるためのテストを実施しました。

結果
年齢や教育水準に関わらず、生活が忙しい人の方が脳の処理速度・ワーキングメモリー・思考力・語彙において優れていました。 忙しい人は、特にエピソード記憶力(*)が優れていました。
(*) 例えば今日の昼食に何を食べたかなどのように、過去の体験を覚えておく能力。 加齢により衰えやすい。
解説

学習に認知能力を刺激する作用のあることが知られていますが、忙しい人は多くの情報にさらされたり様々な状況に遭遇したりするために、新しい物事を学習する機会が多いのだと考えられます。

ただし、今回の結果から必ずしも「忙しさに認知機能を向上させる効果がある」という結論を導き出せるわけではありません。 認知機能が優れている人の生活が忙しくなるという可能性や、認知機能と忙しさが相互に影響しあっている可能性も考えられます。