カフェインがアルツハイマー病の予防に効果②

(2015年11月) "Neurobiology of Aging" 誌に掲載された Inserm(フランス)の研究によると、アルツハイマー病の予防にカフェインが有効かもしれません。

予備知識

アルツハイマー病に見られる認知障害は主として、神経細胞に異常なτ(タウ)タンパク質が蓄積した結果です。

カフェインを摂取する習慣がある人では加齢による認知機能低下および認知症発症のリスクが少ないことが知られていますが、カフェインがτタンパク質がらみの病理に及ぼす作用は完全には解明されていません。

研究の方法

τタンパク質が関与する老年性の神経変性を発症するように遺伝子を改変された若いマウスに10ヶ月間にわたりカフェインを経口投与しました。

結果

カフェインを定期的に投与されたグループでは記憶力の低下が軽減されました。 このグループでは、τタンパク質の変質と神経炎症が緩和されていました。

結論

今回の研究により、アルツハイマー病の病理のうちτプロテインが関与する部分とカフェイン摂取との関係に関する実験的なエビデンスが得られました。

研究者は次のように述べています:
「今回の結果から、アルツハイマー病の発症には環境的な要因(生活習慣など)も影響していると思われます」