閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

妊娠中のカフェイン摂取により低体重児のリスクが増加

(2015年7月) "PLOS ONE" に掲載されたハーバード大学のメタ分析で、妊娠中のカフェイン摂取により低体重児が生まれるリスクが増加するという結果になりました。
Rhee J, Kim R, Kim Y, Tam M, Lai Y, Keum N, et al. (2015) Maternal Caffeine Consumption during Pregnancy and Risk of Low Birth Weight: A Dose-Response Meta-Analysis of Observational Studies. PLoS ONE 10(7): e0132334. doi:10.1371/journal.pone.0132334 (Licensed under CC BY 4.0)
分析の方法

カフェイン摂取と低体重児のリスクとの関係について調べた研究から一定の基準を満たす12の研究(~2014年3月)を選出し、これらのデータを分析しました。

結果
カフェイン摂取量が摂取量が最高のグループでは最低のグループに比べて、低体重児が生まれるリスクが38%増加していました。 妊娠中のカフェイン摂取量が100mg(*)増えるごとに低体重児のリスクが3%増えるという計算になります。
(*) カフェイン100mgは、コーヒーで言えば1杯、紅茶で言えば2杯に相当します。 エナジードリンクにもカフェインが含まれているので注意が必要です。

この結果は、喫煙や飲酒など低体重児のリスクに関する要因を考慮したうえでのものです。

メタ分析の弱点

今回のメタ分析には、①カフェイン摂取量のデータを女性たちの記憶に依存している、②研究によってカフェイン摂取量の単位(コーヒーや紅茶の飲用量かカフェインそのものの量か)が異なるなどの弱点があります。

結論
この結果に基づき研究チームは「妊娠中にカフェインを摂りすぎると生まれる子供が低体重児となるリスクが僅かにしかし有意に増加し、このリスクは摂取量が多いほど増加する」と結論付けています。 研究チームは次のように述べています:
「妊娠中の女性はカフェインが胎児に悪影響をもたらしかねないことを認識し、カフェイン摂取量をそれなりに加減する必要がある」