カフェイン入りの清涼飲料水は飲む量が増える

(2015年1月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたディーキン大学(オーストラリア)の研究で、清涼飲料水にカフェインが入っていると飲む量が増えるという結果になりました。

研究の方法

この研究では、18~30才の被験者99人を2つのグループに分けて、一方のグループにはカフェイン入りの清涼飲料水を、もう一方のグループには同じ清涼飲料水からカフェインを抜いたものを28日間にわたって好きなだけ飲んでもらうという試験を行いました。 この際、被験者には試験の目的を「レモン風味の清涼飲料水の美味しさを調べるための試験だ」と偽りました。

また、試験期間の最初と最後には、嗜好調査(自分が飲んだ清涼飲料水をどれだけ気に入っているかを被験者に尋ねる)を行いました。

カフェイン入りの清涼飲料水のカフェイン含有量は、市販の清涼飲料水と同程度でした。

結果

カフェイン抜きのグループが飲んだ清涼飲料水の量が273ml/日だったのに対して、カフェイン入りのグループが飲んだ量は419ml/日でした。

研究者は次のように述べています:
「カフェイン入りのグループでは明らかに飲む量が増えていました。 それに伴って、清涼飲料水に含まれている砂糖の摂取量も増えていました。 (カフェインによて清涼飲料水を飲む量が増えるのは)公衆衛生上の問題です」

また、試験が終わるときの嗜好調査は、カフェイン入りのグループの方が清涼飲料水に対する嗜好度が高いという結果でした。

清涼飲料水にカフェインが投入される理由

大手のメーカーは、清涼飲料水にカフェインを入れる理由を 「風味を向上させるため」 としています。

しかし、ディーキン大学の過去の調査では、熟練の風味鑑定者たちが「カフェインが入っていても風味に変化はない」と判定しています。 今回の研究でも、被験者たちはカフェインが入っているかいないかを味覚的に判断できていませんでした。
「カフェインの有無によって風味に違いが生じないのに、清涼飲料水にカフェインを投入する理由が『風味を向上させるため』というのはどういうことなのでしょうか?」
試験終了時の嗜好調査の結果からも、カフェインが飲用者の潜在意識に作用して清涼飲料水の嗜好性を高め、飲用量を増加させている可能性が示唆されます。