閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

カフェインに老化作用? しかし、コーヒーの成分でカフェインの老化作用が緩和される?

(2017年6月) "Nutrition & Metabolism" 誌に掲載されたブリガム・ヤング大学の研究によると、カフェインが肉体の老化を促進する一方でコーヒーのカフェイン以外の成分にはアンチ・エイジング効果があるのかもしれません。 カフェイン摂取量が多い人はテロメア(細胞の老化の指標)が短いがコーヒーを飲む習慣がある人はテロメアが長いという結果だったのです。

研究の方法

米国に住む成人男女 5,826人を対象に、過去24時間における食事に関するアンケート調査を実施し、血液検査を行ってテロメアの長さを調べました。

データの分析においては、年齢・性別・人種・婚姻状態・教育水準・喫煙習慣・BMI・身体活動量・飲酒量などを考慮しました。

結果

カフェイン摂取量が多い人はテロメアが短いことが多いという結果でした。 カフェイン摂取量が100mg増えるごとにテロメアの長さが35.4BP短いという計算になります。

今回のデータに基づくと、米国の成人の場合1年あたり15.3BP(塩基対)というペースでテロメアが短くなります(*)。 したがって、カフェインを毎日100mg摂取する人は2.3才ほど肉体の老化が進んでいるということになります。
(*) 他の研究では、1年あたり24.8~27.7BP、32~45BP、20~40BP、55BPといったペースでテロメアが短くなっていくという結果になっています。

コーヒーにはアンチ・エイジング効果?

コーヒーはカフェインを含有する代表的な飲み物ですが、今回の研究ではコーヒーにテロメアの長さを維持する効果があるように見受けられました。 コーヒーに含まれるカフェインの影響を除外してコーヒーのカフェイン以外の成分とテロメアの長さとの関係を分析したところ、コーヒーを毎日1杯(225g)飲む人は、肉体が2.2才ほど若々しいという計算になりました。

ただし、コーヒーに含まれるカフェインの老化作用のほうがコーヒーのカフェイン以外の成分に備わるアンチ・エイジング効果よりも強いようで、コーヒーを飲む習慣がある人に限っても、カフェイン摂取量が多いほどテロメアは短くなっていました。

この世にはカフェインを除去した「デカフ・コーヒー」というものもあるので、コーヒーにアンチ・エイジング効果を期待する人は、そういう製品を利用すると良いかもしれません。

テロメアとは

テロメアは、染色体の両端に存在して、染色体同士が癒着したり変質したり(ガンの原因になる)しないように保護している部分のことです。 染色体が靴紐であるとすれば、テロメアは靴紐の先端のキャップに該当します。

テロメアは細胞が分裂するたびに(つまり老化により)短くなってゆき、テロメアが失われた染色体は不安定になります。 通常はテロメアが一定以下の長さになった時点で「細胞老化」により細胞が破壊されますが、このような破壊を免れた細胞はガン化します。

老化の指標

細胞が分裂するたびに短くなっていくというテロメアの性質のために、テロメアは肉体の老化度を知るための指標として用いられます。

テロメアが短くなる要因

喫煙・肥満・劣悪な食事・心理的ストレス・酸化ストレス・慢性炎症によってテロメアが短くなるペースが速まることが複数の研究で示されているほか、ガン・心血管疾患・認知症・肥満・脳卒中・骨粗鬆症・感染症・糖尿病・高血圧などの病気や体質(遺伝子のタイプ)によってもテロメアは短くなります。

テロメアの長さを維持する方法

運動習慣・健康的な食生活・質の良い睡眠・禁煙により、テロメアが短くなるのを食い止めたりテロメアの長さを回復したり出来ると思われます。

飲み物のカフェイン含有量

安全なカフェイン摂取量ってどれくらい?」では、各飲料240ml中にカフェインが次の量で含有されているとみなしています:
  • 普通のコーヒー: 95mg
  • エスプレッソ: 373.6mg
  • エナジー・ドリンク: 80mg
  • エナジー・ショット(*): 480mg
  • コーラ: 24mg
  • 紅茶: 47.2mg
  • 緑茶: 24.8mg
(*) 濃縮タイプのエナジー・ドリンク
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.