カルシウム摂取量が多いと前立腺ガンのリスクが増加する? (メタ分析)

(2018年6月) "Asian Pacific Journal of Cancer Prevention" に掲載されたメタ分析で、カルシウム摂取量(サプリメントを含む)が多い男性は前立腺ガンのリスクが高いという結果になっています。

メタ分析の方法

サプリメントを含むカルシウム摂取量と前立腺ガンのリスクとの関係を調べた12の研究(*)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は合計90万人超、調査対象となった主な年齢層は50~70才でした。
(*) 2016年5月までに発表されたもの。 12の研究のうち11がコホート研究で、残り1つはケース・コントロール研究。

結果

カルシウム摂取量が最少(250mg未満/日~750mg未満/日)のグループに比べて最大(659mg/日~2001mg超/日)のグループは、前立腺ガンのリスクが15%高いという結果でした。

前立腺ガンを局所的なものと進行したものとに分けて分析すると、カルシウム摂取量と発症リスクとの間に統計学的に有意な関係が見られませんでした。

まとめ

今回のメタ分析には出版バイアスを始めとする幾つかの弱点があるため結果を鵜呑みにすることはできませんが、研究グループは「カルシウムのサプリメントは、メリットとデメリットを考慮して服用の是非を検討するべきだ」と述べています。

参考

厚生労働省の「平成26年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、日本人(成人男性)のカルシウム摂取量の現状は平均436~550mg/日(強化食品及び補助食品からの摂取は把握していない)というものです。

同じく厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、日本人(成人男性)のカルシウム摂取の推奨量は650~800mg/日(年齢層により異なる)および上限量は 2,500mg/日となっています。