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カルシウムのサプリメントで冠動脈石灰化のリスクは増えない

(2012年11月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された米国の研究で、カルシウムの摂取と冠動脈の石灰化との間に関連性が無いという結果になりました。

研究の方法

平均年齢60歳の男女 1,300人を対象に、食事とサプリメントについてのアンケートを実施し、四年後に再び冠動脈のCTスキャンを取りました。

結果
食事やサプリメントによるカルシウムの摂取量が最も多いグループと、最も少ないグループとで、冠動脈の石灰化スコアに違いがありませんでした。
冠動脈の石灰化スコア
心臓内の動脈を詰まらせる石灰化プラークの程度を表したもので、心臓発作の指標の1つとして用いられます。

カルシウムは、アテローム性動脈硬化におけるプラークの成分の1つですが、今回の研究では、高齢者がカルシウムを多く摂取しても血管が石灰化するリスクが増加していませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の研究結果から、上記の基準量の範囲内であれば、血管の石灰化を心配せずにカルシウムを積極的に摂取しても良いと言えるでしょう。 ただし、人によって状況が異なるので、カルシウムを積極的に取り始める前には、必ず医療機関に相談しましょう」
周辺情報

近年、カルシウムのサプリメントの摂取により心臓発作のリスクが増加することを懸念する声が高まっていましたが、米国の医学研究所(Institue of Medicine)は、臨床試験から得られたエビデンスからはカルシウムの摂取により心疾患のリスクが増加するとは言えないと結論付けています。

IOM では骨の健康のために摂取すべき1日当たりのカルシウム量として、50歳を超える女性および70歳を超える男性では 1,200mg、そして50歳を超える男性では 1,000mg を推奨しており、これらの摂取量を食事から取れない場合にはサプリメントでも良いとしています。