カルシウム摂取量は過多でも過少でも心血管疾患死亡リスクが増加

(2013年2月) カルシウム・サプリメントで男性の心血管疾患による死亡リスクが増加するという研究がありますが、"*The BMJ*"に掲載されたスェーデンの研究によると、女性でもカルシウムの摂取量が多いと心血管疾患で死亡するリスクが増加します。
Karl Michaëlsson, et al. Long term calcium intake and rates of all cause and cardiovascular mortality: community based prospective longitudinal cohort study. BMJ 2013;346:f228
研究の方法

この研究は、1914~1948年に生まれた女性 61,443人を19年間にわたり追跡調査しました。 61,443人のうちカルシウム摂取量が最も少ない25%に属するグループの平均カルシウム摂取量(サプリメントと食事)は 572mg/日、これに対してカルシウム摂取量が最も多いグループの平均カルシウム摂取量は 2137mg/日でした。

61,443人のうち追跡調査期間のあいだに死亡したのは17%にあたる11,944人。 そして、この11,944人のうち心血管疾患で死亡したのが 1,932人(16%)、および脳卒中で死亡したのが 1,100人(8%)でした。
分析結果
  • 1,400mg/日を超えるカルシウムを摂取していたグループは、(心血管疾患による?)死亡率が、カルシウム摂取量が 600~999mg/日のグループの二倍以上だった。
  • 1,400mg/日を超えるカルシウムを食事から摂取していたグループで、死亡(死因を問わない)、心血管疾患および心疾患のリスクが最も高かった。
  • 1,400mg/日を超えるカルシウムを食事から摂取していたグループの中でも、それに加えてカルシウムのサプリメントを服用していた女性で死亡率がさらに増加していた。
  • 一方、カルシウム摂取量が 600mg/日未満の女性でも死亡率が増加していた。
解説
カルシウムの摂取量は多過ぎても少な過ぎても良くないという結果でした。 骨粗鬆症の予防にカルシウムは必要ですが、研究チームは「骨粗鬆症の予防においても、カルシウムの摂取量を無闇に増やすことを提唱するのではなく、カルシウムが足りていない人に不足分を補わせることを考えるべきだ」と述べています。