Ahmad Jayedi & Mahdieh Sadat Zargar. "Dietary calcium intake and hypertension risk: a dose–response meta-analysis of prospective cohort studies"
研究の方法
カルシウム摂取量と高血圧になるリスクとの関係を調べた8つの前向きコホート研究(2018年2月までのもの)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は合計25万人弱、高血圧の発生件数は3万件超でした。
8つの研究のうち7つでは、食事から摂るカルシウムの量だけを調べました。 残りの1つでは、食事とサプリメントで摂るカルシウムの総量を調べました。
結果
カルシウム摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、高血圧になるリスクが11%低下していました(8つの研究のデータに基づく)。 カルシウム摂取量が500mg/日増えるごとに高血圧になるリスクが7%下がるという計算になります(7つの研究のデータに基づく)。
食事から摂るカルシウムの量だけを調べた7つの研究のデータだけを分析しても同様の結果となりました。
カルシウム摂取量が多いと高血圧リスクが低いという関係は、カルシウム摂取量がそう多くない場合に少し強く見られました(カルシウム摂取量が足りていなければ、カルシウム摂取量を増やすのが高血圧予防に役立つかもしれない)。