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カルシウムを摂って腎結石を予防しましょう

(2013年4月) "Journal of Urology" に掲載された米国の研究によると食事からカルシウムを十分に摂取することで腎臓結石のリスクが20%下がります。

腎臓結石の成分は多くの場合シュウ酸カルシウムなので、カルシウムを摂ると結石のリスクが増加するように思いますが、過去の複数の研究でカルシウムを豊富に含む食事によって結石のリスクが減少する可能性が示されています。

ただし、これらの研究は主に乳製品に含まれるカルシウムを対象としたものだったので、乳製品に含まれるカルシウム以外の成分によって結石のリスクが減少している可能性がありました。

今回の研究では、乳製品以外の食品に含まれるカルシウムでも腎結石のリスクが減少することが示されました。

研究の方法

この研究では、100万人以上の男女のデータから腎結石の病歴の無い人の分を抽出して、乳製品から摂取するカルシウムと乳製品以外の食品から摂取するカルシウムが腎結石のリスクに与える影響を調べました。

結果
その結果、カルシウム源が乳製品であるかその他の食品であるかに関わらず、カルシウム摂取量の最も多い水準にある人で、腎結石のリスクが最低となっていました。 カルシウム摂取量が最も少ない水準にある人と比べて、77%も腎結石のリスクが少なかったのです。
  • カルシウム源が乳製品である場合については、カルシウム摂取量が最少(150mg/1日)のグループでは、カルシウム摂取量が最多(800~900mg/日)のグループに比べて、腎結石を発症するリスクが30%増加していた。
  • カルシウム源が乳製品以外の食品である場合については、カルシウム摂取量が250mg/日のグループは、450mg/日のグループに比べて、腎結石のリスクが2倍に増加していた。
カルシウム摂取で腎結石のリスクが下がる理由

腎結石の成分はシュウ酸カルシウムなので、カルシウムを摂取すると結石のリスクが増加するように思いますが、専門家によるとそうではありません。

腎結石の形成において悪いのはカルシウムではなくシュウ酸で、カルシウムはこのシュウ酸を良く吸着するため、消化管中に存在するカルシウムが多い(つまり、カルシウムが豊富に含まれる食事をする)と、シュウ酸が血流中に吸収されて腎臓や胆管に届く前のお腹の中の時点で、カルシウムがシュウ酸を吸着して体外に排出してくれるのだそうです。

そうすると、体が吸収しきれないほど余分にカルシウムを摂るのが(腎結石予防の観点からは)良いということでしょうか? それとも、消化管においてシュウ酸と結合してシュウ酸カルシウムになると、血流中には吸収されないのでしょうか?

カルシウム不足で腎結石などのリスク」によると、カルシウム不足が原因で副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、結石のリスクが増加しますが、米国の泌尿器科医によるとカルシウムの取り過ぎも良くて、結石予防という観点からして適切なカルシウム摂取量は 1,000~1,200mg/日です。