カルシウム&ビタミンDは閉経後の関節症状に効果がない

(2013年8月) "Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics" に掲載された米国の研究によると、閉経後の女性の関節症状(痛みや腫れ)にカルシウムとビタミンDの組み合わせは効果がありません。

過去にも同様の研究が複数行われてきましたが、今回の研究は、完全な臨床試験としては初めてのものです。

研究の方法

閉経後の女性 1,911人を2つのグループに分けて、炭酸カルシウム(1,000mg)とビタミンD3(400IU)の組み合わせ、またはプラシーボを2年間にわたって毎日服用してもらいました。

結果

服用期間の開始前と終了後で患者自身の評価による関節の痛みと腫れのひどさを比較したところ、関節の痛みや腫れの頻度と重症度について2つのグループの間で有意な差が見られませんでした。

年齢・BMI ・運動量・研究グループが指定した以外のカルシウムやビタミンDの服用・人種・ホルモン療法の有無などの要因を考慮しても、この結果に変わりはありませんでした。

補足

今回の試験では、ビタミンDとカルシウムを混合した錠剤を使用しており、ビタミンDまたはカルシウム単独での効果は試験の対象外でしたが、研究開始の時点でカルシウムを自主的に服用していた人たちでは、プラシーボのグループよりも関節痛が減少していました。

今回の結果は、ビタミンDの摂取が骨の健康や骨折リスク減少という目的にとって有効であることを否定するものではありません。