カロリー消費に関する4つの誤解

十代の若者と同じ量の食事で太らない人もいれば、ちょっと余分にカロリーを摂った分だけ確実に体重が増える人もいます。 このような差は何故生じるのでしょうか?

その答えは①筋肉量、②運動量、そして③代謝の違いです。 代謝とは、体が食事をエネルギーに変換するプロセスのことです。 代謝速度が遅い人よりも代謝速度が速い人の方が、カロリーが速やかに(したがって多量に)消費されます。

以下は、この代謝に関する4つの誤解についてです:

  1. 代謝速度は遺伝的に決まっている
    代謝速度には確かに遺伝的な要因が関与していますが、遺伝的要因だけで代謝速度が決定されているわけではありません。 代謝速度は、筋肉の量を増やすことによって向上させることが出来ます。 脂肪もカロリーを消費しますが、筋肉の方が必要とするカロリーが多いため、筋肉の量が多いと代謝速度が速くなるのです。

    筋肉の量は加齢にしたがって減少します。 筋肉の減少に伴って代謝速度も落ちてゆくわけですが、その割合は10年で2~8%です。 しかし、このような代謝速度の鈍化も、筋力トレーニングで筋肉を維持することで抑止することが可能です。 筋力トレーニングは特に、40~50代の人にお勧めです。

  2. 緑茶やトウガラシで代謝速度が増加する
    緑茶やトウガラシなどの食品によって代謝速度が向上するという結果になった研究がいくつかありますが、食品による代謝速度の向上はいずれも一時的なものでしかありません。 したがって、日常的にカロリーを摂りすぎている人の場合、代謝速度が向上する食品を食べても、やっぱり太ります。 参考記事: 脂肪燃焼効果を期待できる食べ物

  3. 夜遅くに何かを食べると代謝が遅くなる
    夜遅くの食事によって代謝が遅くなるということはありません。 例えば午後8時以降の食事が太る原因になるなどというエビデンス(科学的根拠)はほとんど存在しないのです。 夜食が原因で太っていると思える場合、それは単に夜食(あるいは他の間食)で余分にカロリーを摂っているためでしょう。

  4. カロリー制限をすると一気に痩せる
    ダイエットはカロリーの摂取量よりも消費量を多くする作業なので、カロリーの摂取量を減らすという方向性は間違ってはいません。 しかし、カロリーが欠乏する状態に急激に移行するのは逆効果となることがあります。

    摂取カロリーを急激に減らすと、体は生命の危険を感じて消費カロリーを減らそうとします。 その結果、同じ活動をしても消費されるカロリーが少なくなってしまうのです。 こういう状態になってしまうと、運動をしても食事量を減らしても、鍵がかかったようにダイエットが効果を発揮しなくなります。