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カロリー制限により血糖値が下がるメカニズム

(2017年11月) 肥満外科手術(胃バイパス手術)などでカロリー摂取量を極度に減らすと2型糖尿病が治ることがありますが、イェール大学などの研究チームがマウス実験で、カロリー制限により血糖値が下がるメカニズムを調べた成果が "Cell Metabolism" 誌に掲載されています。

今回の結果がヒトにも適用されるならば、カロリー制限を行うのと同様の効果を発揮する2型糖尿病治療薬が開発される可能性が期待できます。

研究の方法

2型糖尿病を発症している実験動物(マウスかラット)のカロリー摂取量を通常の1/4にまで減らし、研究チーム独自の手法を用いて、カロリー制限が肝臓のグルコース(ブドウ糖)生産量に影響するプロセスを把握しました。 糖尿病における血糖値増加には、肝臓における代謝フラックスと肝臓によるグルコース生産量の増加が深く関与しています。

結果

わずか3日間のカロリー制限により肝臓におけるグルコース生産量が減って血糖値が下がりました。 その際のメカニズムは次のようなものでした:
  1. 乳酸やアミノ酸がグルコースに変換される量が減った。
  2. 肝臓のグリコーゲンがグルコースに変換される量が減った。
  3. 肝臓の脂肪が減って肝臓のインスリンへの反応が向上した。