カロリー制限 → 腸内細菌の変化 → カロリー燃焼体質

(2018年9月) カロリー摂取量を40%ほど制限するのが長寿やダイエットに有益となる可能性がこれまでの動物実験により示されていますが、"Cell Metabolism" 誌に掲載されたジュネーヴ大学などの研究によると、カロリー制限がもたらす健康効果には腸内細菌が密接に関与しているようです。 出典: Eating less is healthy thanks to gut bacteria

カロリー制限 → ? → ベージュ脂肪増加

マウスのカロリー摂取量を30日間にわたり制限するとベージュ脂肪が増加しました。 ベージュ脂肪は白色脂肪が褐色脂肪のような性質を帯びたもので、脂肪を燃焼させるダイエット効果があります。

カロリー制限 → 腸内細菌叢の変化 → ベージュ脂肪増加

さらに、カロリー制限によりベージュ脂肪が増えたマウスの盲腸から細菌コミュニティーを採取して無菌マウスに移植したところ、移植先のマウスでもベージュ脂肪が増加し、食事量が普通であるにもかかわらず体重が減少しました。

カロリー制限 → 腸内細菌が生産するLPS → 健康効果

カロリー制限をしたマウスでは、腸内細菌が生産するリポ多糖(LPS)と呼ばれる毒素の量が減っていました。 LPSの血中濃度を一般的な水準にまで人為的に戻すと、カロリー制限がもたらした健康効果の多くが失われました。

研究チームはさらに、TLR4を持たない遺伝子改造マウスでもカロリー制限をした場合と同じ効果を得られることを確認しました。 LPS分子はTLR4(Toll-like receptor 4)という受容体を活性化させて免疫反応を引き起こします。