摂取カロリーをわずかに(たったの25%)減らす生活をちょっぴり(ほんの2年間)続けるだけで若さと健康が手に入る?

(2016年7月) "Aging" 誌に掲載されたタフツ大学(米国)などの研究によると、カロリー摂取量を減らすことによって健康で長い人生を享受できるかもしれません。 体重が普通の人たちがカロリー摂取量を25%減らす(*)生活を2年間続けたところ、免疫機能が損なわれること無く慢性炎症のマーカー(†)が減少したのです。出典: Moderately Reducing Calories in Non-Obese People Reduces Inflammation

(*) 減らしたのはカロリーだけで、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどは十分に摂った。

(†) 体に生じている炎症の程度を示す物質の血中濃度。 炎症によって細胞分裂が促進され、寿命の指標であるテロメアが短くなることが知られています。 炎症はさらに、ガン・心臓病・認知症などにも深く関与しています。
研究の方法

220人の被験者を2つのグループに分けて、一方のグループにのみカロリー摂取量を25%減らす生活を2年間にわたり続けてもらいました。 このグループは、栄養不足とならないようにビタミンやミネラルなどのサプリメントを服用しました。 もう一方のグループには、ふだんの食生活を続けてもらいました。

炎症と免疫機能のマーカーの検査は、試験開始時・12ヵ月後・24ヵ月後の3回にわたり行いました。

結果

2年間にわたる試験期間が終了した時点で、摂取カロリーを制限したグループは、カロリーを制限しなかったグループに比べて炎症マーカーが減っていました。 免疫機能については両グループで違いが見られませんでした(カロリーを制限しても免疫機能が損なわれなかった)。

体重・体脂肪・レプチンの減少は12ヶ月目の検査で顕著に見られましたが、CRP(C反応性タンパク質)とTNFα(腫瘍壊死因子α)は24ヶ月目の検査でようやく減少が見られました。 このことから、長期間にわたりカロリー制限を続けることで作動する炎症低減メカニズムも存在するのだと思われます。
レプチンもCRPもTNFαも炎症のマーカー。 レプチンは満腹感のホルモンとして有名です。
コメント
研究者は次のように述べています:
「これ(カロリー制限)は遺伝子をいじる以外では、若さと健康を維持する手段として最も強力なものの1つかもしれません」