摂取カロリーを減らすと消費カロリーも減る「ダイエット抵抗性体質」

(2015年5月) "Diabetes" 誌に掲載された National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases(米国)の研究で、摂取カロリーを減らすと消費カロリーも減る体質の存在が確認されました。出典: Ease of weight loss influenced by individual biology

研究の方法

この研究では、肥満している男女12人に1日間の絶食を行ってもらった後にカロリー燃焼計(呼気からエネルギー消費量を算出する装置)を用いて、絶食によりエネルギーの消費の仕方が各人でどのように変化するかを調べ、その後、6週間にわたって摂取カロリーを半分にする食生活を続けてもらいました。

結果
1日間の絶食ののちにカロリー燃焼量が最も大幅に低下した人で、6週間のカロリー制限による体重減少幅が最も少なくなっていました。 この結果は、年齢・性別・当初の体重などの要因を考慮したうえでのものです。
カロリー制限で体重が落ちにくい人では、カロリー摂取量が減ったことを体が敏感に察知して、エネルギー不足に陥らないようにカロリー消費量を減らすのでしょう。 こういう人はエネルギー効率が良いので食べ物が不足する時代には生き延びやすいはずですが、カロリーだけは過剰な現在の世の中では肥満しやすいというデメリットが際立ちます。

今回の結果から、運動や食事制限などのダイエットの効果が個人の体質に左右されると考えられます。 ただし、そのような体質が先天的に備わっているものなのか後天的に獲得されるものなのかは不明です。
「ダイエット抵抗性体質」の人のダイエットにはカロリー制限よりも、運動が有効ではないかと思いますがどうなのでしょうか。