カルシウム・サプリメントが死亡リスクに及ぼす影響は男女で異なる

(2016年3月) "American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された米国がん学会の研究で、カルシウム摂取量が死亡リスクに及ぼす影響が男女で異なるという結果になっています。出典: Calcium intake and mortality from all causes, cancer, and cardiovascular disease...

これまでの研究でカルシウムは、骨の健康のほか心血管疾患(心臓病・脳卒中)やガンなどのリスクにも影響している可能性が示されています。 近年の研究では特に、カルシウム・サプリメントの服用による心血管疾患のリスク増加が懸念されています。参考記事: カルシウム・サプリメントで心血管疾患による死亡リスクが増加

研究の方法

13万人超の男女を対象に、食事またはサプリメントから摂取するカルシウムの量を調べ、そののち平均17.5年にわたって死亡リスクを追跡調査しました。 カルシウム摂取量の調査は追跡期間中にも一度行いました。

結果

追跡期間中の死亡者数は4万3千人超でした。

女性の場合

女性では、カルシウム・サプリメントを服用しているグループの方が総死亡リスク(死因を問わない死亡のリスク)が低いという結果でした:

服用量(mg/日) リスク低下幅
0.1~500未満 -10%
500~1,000未満 -16%
1,000以上 -7%

食事から摂取するカルシウムと総死亡リスクとの間に関係は見られませんでした。
男性の場合

男性全体ではサプリメントによるカルシウム摂取量と総死亡リスクとの間に関係は見られませんでしたが、カルシウム・サプリメントの1日あたりの服用量が1g以上のグループに限ると総死亡リスクが17%増加していました。 このグループにおける死亡リスクの増加は主に、心血管疾患による死亡リスクの増加によるものでした。

食事から摂取するカルシウムと総死亡リスクとの間に関係は見られませんでした。