「塗り絵」 でガン患者のストレスが軽減される理由

(2016年3月) UC Davis Comprehensive Cancer Center がガン患者のストレス軽減に塗り絵を採用したことが発表されています。 塗り絵の種類は何でも良くて、抽象的な絵から自然の風景まで様々です。出典: "Coloring Therapy" Helps Ease Patients' Stress

塗り絵はストレス対策として最新のトレンドで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)・攻撃性・抑鬱の軽減にも用いられています。

塗り絵の効果
脳の右半球を活性化

塗り絵は脳の右半球を活性化させることでストレス軽減効果を発揮します。 不安なことがあったりストレスを感じたりしたときには、分析・認知的なプロセスを担当する脳の左半球が活性化しますが、塗り絵をすると創造・芸術的な領域を司る右半球の働きを活発になるので、左半球の活性化が鎮まって不安感が頭の中から追い払われます。

マインドフルネス効果

塗り絵には瞑想と同じように、意識を現在に向けて心をリラックスさせる効果もあります。 塗り絵をしている時、心は「今この瞬間、この場所」に集中しマインドフルネス瞑想法を行っているのと同じリラックスした状態になります。

「ここは何色にしようか?」とか「この部分をどう塗ろうか?」などの思考で頭の中が一杯になるために、ガンの診断や痛みなどの辛いことから思考が解放されるのです。

コントロール感の回復
クリエイティブな他の活動と同様に塗り絵は、自尊心やポジティブな気持ちを回復してくれます。 ガン患者は自分が無力で非生産的な存在であると感じることが少なくありませんが、色を塗って絵を完成させることにより、自尊心やコントロール感(*)が改善します。
(*) 物事を自分の思うようにコントロールできている、自分に能力があると感じている状態のこと。