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ガン患者でも禁煙で死亡リスクが下がる

(2013年12月) "Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention" に掲載された米国の研究によると、ガンと診断された後にも喫煙を続けると、禁煙する場合よりも早死にのリスクが増加します。

研究の方法

中国の上海に住む45~64才のガン患者男性 1,632人の喫煙・飲酒・医療記録などのデータを分析しました。

結果

1,632人のうち、非喫煙者が340人・ガンと診断される前に既に禁煙していた人が545人・ガンと診断された時点で喫煙していたのが747人でした。 この747人のうち診断後に禁煙したのは241人・診断後にも喫煙習慣を続けていたのが197人・診断後にはときどき吸うだけだったのが336人でした。 また、1,632人のうち何らかの理由で早死にしたのは931人でした。

ガンと診断された後にタバコを吸っていなかったグループに比べて、診断後に喫煙をしていたグループでは早死に(死因を問わない)のリスクが59%増加していました。

ガンと診断された時点で喫煙者であったグループだけでの比較では、診断後に禁煙したグループに比べて、喫煙を継続したグループの死亡率は76%増加していました。

また、診断後に禁煙した人と喫煙を続けた人とをガンの種類別に比較したところ、喫煙を続けた人では禁煙した人に比べて死亡率が、膀胱ガンでは2.95倍・肺ガンでは2.36倍・結直腸(≒大腸)ガンでは2.31倍に増加していました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「ガンの患者だけでなく医師の中にも『ガンになってしまったんだから今さら禁煙しても意味が無い』と考える人は少なくありませんが、今回の研究により、ガンと診断された後の喫煙がガン患者の生存率に影響を与えることが示されました」

「私の知る限りでは、ガンと診断されたときに正式な禁煙カウンセリングを受ける喫煙者はごく一部です。 そして、そのごく一部の人たちのうち禁煙に成功するのは半分以下です。 したがって、ガン患者の禁煙に関してはまだまだ改善の余地があると言わざるを得ません」