ガンの妙薬、その名は「運動」

(2013年4月) 英国のガン患者支援機関である Macmillan Cancer Support が運動の抗ガン効果に関するレポートを発表しました。 60以上の研究の成果を盛り込んだこのレポートによると運動には、①ガン治療の副作用を減らし、②ガンの再発リスクを低減する効果があります。

これらの効果を得るのに必要な運動量は、少なくとも150分/週の中程度の強度の運動です。 中程度の強度の運動とは、脈拍数と呼吸数が増加したと感じるけれど会話が出来る程度の激しさの運動で、例えば、ウォーキング、自転車、社交ダンス、草刈り、ウォーキング・マシンなどがこれにあたります。
運動の効果
乳ガン
中程度の強度の運動を150分/週行うことで、乳ガンの再発リスクまたは乳ガンで死亡するリスクが40%下がります。
膀胱ガン
中程度の強度の運動を360分/週ほど行うことで、膀胱ガンの再発/死亡リスクが最大50%下がります。
前立腺ガン
150分/週以上の運動により、前立腺ガンにより死亡するリスクが30%減少します。
あらゆる種類のガン
150分/週の中程度の強度の運動により、ガン治療による副作用(疲労感・抑鬱・心臓疾患・骨粗鬆症)のリスクを減らすことができます。
アドバイス

現在ガンの治療を受けている人の場合、体調によっては150分/週の中程度の強度の運動は難しいでしょうが、少しだけでも運動はする方が良いでしょう。 運動には、鬱やストレスを吹き飛ばして元気にしてくれる効果もあります。 さらに、心臓と骨も運動で強化されます。

以前は、ガン治療の後には休息が勧められていましたが、このレポートによると、運動せずにいることで逆に(ガンの再発やガンによる死亡の)リスクが増加します。

腫瘍医でもある Macmillan Cancer Support のスタッフの1人は次のように述べています:
「ガン患者が運動から得る効能というのは、それと同程度の効能のある薬が開発されたということであれば新聞のトップ記事になるほどのものです」