糖尿病にはキャノーラ油と全粒穀物が有益

(2014年6月) "Diabetes Care" 誌に掲載されたトロント大学の研究によると、2型糖尿病患者の健康にキャノーラ(菜種)油と全粒穀物が有益であると思われます。

研究の方法

糖尿病患者141人に対して毎日の食事をグリセミック指数の低いものにするように指示したうえで、患者たちを2つのグループに分けて、一方のグループには1日の食事の一部としてキャノーラ油を添加した全粒パン(未精白の全粒小麦で作ったパン)を食べてもらい、もう一方のグループには同じく食事の一部として普通の全粒パン(カロリーが等しくなるようにキャノーラ油を添加しない分だけパンの量を増やした)を食べてもらいました。

結果

それぞれの食事を3ヵ月間続けてもらった後の検査では、いずれのグループでも血糖値が下がっていましたが、キャノーラ油添加パンを食べたグループの方が、血糖値の下落幅が1.5倍も大きくなっていました。 血糖値低下は、腹部(mid-region)に脂肪が付いている人と、高血圧の人で顕著でした。

また、LDL(悪玉)コレステロールは、いずれのグループでも同程度に下がっていました。 このコレステロール低下幅は、心血管イベント(心臓発作や脳卒中)リスクに換算すると7%の低下、コレステロール低下薬(スタチン)の用量に換算すると20mg(標準的な用量の2倍)にあたります。

血糖値の低下はキャノーラ油入りの全粒パンを食べたグループの方が大きかったのですが、血流は普通の全粒パンを食べたグループの方が大きく改善されていました。

補足情報
  • 141人はいずれも血糖値を下げる薬を飲んでいました。 喫煙習慣や、過度の飲酒の習慣、糖尿病以外の病気(心臓病・肝臓病・ガンなど)がある人は含まれていませんでした。
  • キャノーラ油にはオメガ3脂肪酸の一種であるαリノレン酸のほか、一価不飽和脂肪酸も含まれています。