通勤手段が高血圧・糖尿病のリスクに影響③

徒歩や自転車よりも公共交通機関の方が健康的?

(2015年11月) "American Heart Association's Scientific Sessions 2015" で発表された守口市市民保健センター(大阪)の研究で、自家用車の代わりに公共交通機関(バスまたは電車)で出勤するのが健康に良いという結果になりました。

研究の方法
2012年に守口市で健康診断を受けた 5,908人の男女を対象に、職場での運動量や通勤手段などを尋ね、次の3つのグループに分類して比較しました:
  • バスまたは電車で通勤するグループ
  • 徒歩または自転車で通勤するグループ
  • 自動車で通勤するグループ

自家用車で通勤していたのは大部分が男性でした。 各グループの平均年齢は49~54才でした。

結果

自家用車で通勤するグループに比べて公共交通機関で通勤するグループは、肥満のリスクが44%・高血圧のリスクが27%・糖尿病のリスクが34%低くなっていました。 これは年齢・性別・喫煙習慣などを考慮したうえでの結果です。

興味深いことに、徒歩・自転車で通勤するグループよりも公共交通機関で通勤するグループの方が、糖尿病・高血圧・肥満いずれのリスクも低くなっていました。

この点に関して研究チームは、徒歩・自転車で通勤する人の勤務地への移動距離よりも、家および勤務地と駅・バス停との間の移動距離の方が実は長いのではないかと考えています。

コメント
研究者は次のように述べています:
「運動量を増やすために通勤手段を自家用車から公共交通機関に切り替えると良いでしょう。 医師も患者に通勤手段について問い質してみると良いかもしれません」