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ガンのリスクが増える炭水化物と減る炭水化物

(2016年4月) "Experimental Biology 2016" で発表予定である(2017年6月に "British Journal of Nutrition" に掲載)ニューヨーク大学の研究で、炭水化物の種類しだいでガンになるリスクが増えもするし減りもするという結果になりました。

研究の方法

白人男女 3,100人の食事内容をアンケート調査により 1991年から追跡したデータを分析しました。 分析においては、ガンのリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果
前立腺ガンのリスク増加

グリセミック負荷の高い食品をよく食べる人は前立腺ガンのリスクが88%高いという結果でした。

前立腺ガンのリスク増加は糖類が使われた清涼飲料水(*)を飲む習慣があったり昼食に加工食品を食べる習慣があったりする男性で顕著で、糖類が使われた清涼飲料水によるリスク増加は3倍、加工食品の昼食(ピザ、ハンバーガー、肉のサンドウイッチなど)によるリスク増加は2倍でした。
(*) 果物ジュースを含みます。 果汁100%の果物ジュースであっても糖類が大量に含まれています。 (参考記事: 100%果汁ジュースがコーラ以上に肥満の原因に果物が糖尿病予防に有効だが、ジュースにすると逆効果
乳ガンのリスク低下
豆類や全粒穀物・デンプン質を含まない野菜(*)・大部分の果物のような健康的な(グリセミック負荷が低い)食品などをよく食べるという人では、乳ガンのリスクが67%低くなっていました。
(*) ジャガイモのようにデンプン質を多く含む野菜は、野菜であってもグリセミック指数が高い。

また、カロリー源に炭水化物が占める割合が高いグループで乳ガンのリスクが低くなっていましたが、このグループの女性は炭水化物の多くを果物・野菜・豆類・全粒穀物で摂る傾向にありました。

豆類と前立腺・乳・大腸ガン

食品ごとの分析では、豆類をよく食べる人で肥満が関与するガン(乳ガン・前立腺ガン・大腸ガンなど)のリスクが32%低いという結果になりました。

解説

これまでの研究で、ガン細胞が糖類をエサにして成長するようであることや、精製された炭水化物(白米や砂糖など)ばかり食べていると脂肪が増えたりインスリンとブドウ糖の調整に異常が生じたりしてガンのリスクが増加することが示されています。

留意点
この研究の被験者の99%は白人でした。 したがって、日本人では同じ結果にならない可能性もあります。
コメント
研究者は次のように述べています:
「今回の結果から言える最も大切なことは、食事に含まれる炭水化物の量よりも種類の方がガンのリスクへの影響が大きいということです。 炭水化物源として豆類のように健康的な食品を食べるのがガン予防に有効だと思われます。 逆に、清涼飲料水やファーストフードを好んで飲食しているとガンになりやすくなるようです」
「現行のガン予防ガイドラインでは糖類の使われた飲料とカロリーの濃度が高い食品を控えるようにすることが推奨されていますが、今回の結果は現行のガン予防ガイドラインの妥当性を裏付ける結果となったと思います」