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糖質の摂取量が多いと死亡リスクが高く、脂質の摂取量が多いと死亡リスクが低い

(2017年9月) "The Lancet" 誌に掲載されたマックマスター大学などの研究で、糖質で摂るカロリーが多い人は死亡リスクが高く、脂質で摂るカロリーが多い人は死亡リスクが低いという結果になりました。

研究の方法

世界18ヶ国(*)に住む35~70才の男女13万5千人超を対象に、食生活に関するアンケート調査を行ったのち7年間前後にわたり死亡リスクや心血管疾患(心臓病や脳卒中)になるリスクを追跡調査しました。
(*) アルゼンチン・バングラデシュ・ブラジル・カナダ・チリ・中国・コロンビア・インド・イラン・カザフスタン・マレーシア・パキスタン・パレスチナ・フィリピン・ポーランド・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・スーダン・タンザニア・トルコ・アラブ首長国連邦・ジンバブエのうちから18ヶ国。

そして、摂取カロリーに糖質・脂質・タンパク質が占めるパーセンテージに応じて、それぞれ5つのグループに分けグループ間で死亡リスクや心血管疾患になるリスクを比較しました。

結果

追跡期間中に発生した死亡件数は 5,796件、主要心血管イベント(*)は 4,784件でした。
(*) 致命的な心血管疾患、致命的ではない心筋梗塞・脳卒中・心不全。

糖質

摂取カロリーに糖質が占める割合が最も高いグループは最も低いグループに比べて、死亡リスク(死因は問わない)が28%増加していました。 心血管疾患になるリスクや心血管疾患で死亡するリスクと糖質摂取量との間には関係が見られませんでした。

脂質

摂取カロリーに糖質が占める割合が最も高いグループは最も低いグループに比べて、死亡リスク23%低下していました。 脂質の種類別の分析でも同様で、飽和脂肪に限ると14%、一価不飽和脂肪に限ると19%、そして多価不飽和脂肪に限ると20%の死亡リスク低下でした。

また、摂取カロリーに飽和脂肪が占める割合が最も高いグループは最も低いグループに比べて、脳卒中になるリスクが21%低下していました。

摂取カロリーに脂質(脂質全体・飽和脂肪・不飽和脂肪)が占める割合と心筋梗塞になるリスクや心血管疾患で死亡するリスクとの間には関係が見られませんでした。