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一酸化炭素中毒で2型糖尿病のリスクが増加する恐れ

(2017年10月) "Oncotarget" 誌に掲載された台湾の研究によると、一酸化炭素中毒によって2型糖尿病になるリスクが増加する恐れがあります。

一酸化炭素中毒と2型糖尿病

一酸化炭素中毒は有機物が不完全燃焼することで発生します。 一酸化炭素は酸素よりもはるかにヘモグロビン(赤血球の中に存在し酸素を肺から全身に運搬する役割を担う)と結合しやすいため、少量の一酸化炭素であっても重度の低酸素状態を引き起こします。

一酸化炭素中毒の主な原因は、換気が不十分な屋内におけるガスや木炭などの燃焼や自動車の排気ガスです。

一酸化炭素中毒は脳のほか膵臓(すいぞう)などの臓器に低酸素傷害と炎症性および免疫性の反応を引き起こします。 それゆえに、一酸化炭素中毒により2型糖尿病のリスクが増加してもおかしくはありません。

研究の方法

1999~2012年のうちに一酸化炭素中毒と診断された患者2万2千人超と一酸化炭素中毒以外の患者6万7千人弱を対象に、2型糖尿病の発症状況を 2013年まで追跡調査しました。

結果

2型糖尿病のリスクに影響する様々な要因を考慮しつつ一酸化炭素中毒の患者とそれ以外の患者とで2型糖尿病になるリスクを比較したところ、一酸化炭素中毒の患者は2型糖尿病になるリスクが92%増加していました。 このリスクの増加が比較的少なかったのは、35~64才の人または男性でした。

2型糖尿病になるリスクの増加は一酸化炭素中毒になってから1ヶ月以内が顕著でした(238%のリスク増加)。 一酸化炭素中毒になったのち4年間は2型糖尿病リスクが増加していました(82%のリスク増加)。