(2018年4月) "International Journal of Epidemiology" に掲載されたロマ・リンダ大学(米国)などの研究で、タンパク質を肉類で摂る人は心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡することが多いという結果になっています。
研究の方法
米国に住む40才以上の男女8万人超の食生活を調べたのち平均9.4年間にわたり心血管疾患による死亡の状況を追跡調査しました。
結果
追跡期間中に2千人超が心血管疾患で死亡しました。
肉類でタンパク質を摂ることが最も多いグループは最も少ないグループに比べて、心血管疾患で死亡するリスクが61%増加していました。
ナッツ類や種子類でタンパク質を摂ることが最も多いグループは最も少ないグループに比べて、心血管疾患で死亡するリスクが40%低下していました。
肉類やナッツ類・種子類の摂取量以外の食生活を考慮して分析しても上記の結果に大差ありませんでした。
穀類や、加工食品、豆類・果物・野菜から摂取するタンパク質の量と心血管疾患による死亡リスクとのあいだには関係が見られませんでした。