介護活動が介護者の免疫機能や炎症に及ぼす影響は軽微(メタ分析)

(2019年4月) "The Gerontologist" に掲載されたジョンズ・ホプキンス大学などのメタ分析によると、介護活動は介護者の免疫機能や炎症に悪影響を及ぼす心配は無さそうです。出典: Caregiving Not As Bad For Your Health As Once Thought, Study Says

研究の背景

1987年に、とある研究でアルツハイマー病患者を介護する人たちは免疫関連の一部の分子の血中濃度が低下しているという結果になりました。 その後の研究でも家族を介護する人は死亡リスクが高い・精神疾患である率が高い・免疫機能が低下している・寿命が短い・傷の治りが遅いといった結果になっています。

メタ分析の方法

介護者の免疫/炎症関連の86のバイオマーカーを調べ 1987~2016年に発表された30の研究論文のデータ(介護者 1,848人および被介護者 3,640人を含む)をまとめて分析しました。

結果

介護活動が免疫/炎症関連のバイオマーカーに及ぼす影響は、標準偏差あたりの効果量(ES)が0.16に過ぎませんでした。 ESは0.20を下回るとほぼ無意味とみなされます。

研究グループによると、免疫/炎症バイオマーカーに影響する要因全体に介護活動が占める割合は1%未満に過ぎません。

さらに、どの研究も調べた人数がとても少ないという弱点があります。 30の研究のうち調べた介護者の数が50人に満たないものが16でした。