閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

リコピンなど一部のカロテノイドに大腸ガンを予防する効果?

(2017年6月) "Molecular Nutrition & Food Research" 誌に掲載された中山大学(中国)の研究で、リコピンなど一部のカロテノイドの血中濃度が高い人は大腸ガンのリスクが低いという結果になっています。

研究の方法

大腸ガン患者538人のカロテノイド(*)血中濃度を、この538人と年齢と性別が等しくなるように選出された大腸ガンではない男女564人のカロテノイド血中濃度と比較しました。
(*) αカロテン・β・カロテン・βクリプトキサンチン・リコピン・ルテイン/ゼアキサンチンの5つ。

結果

αカロテン・βクリプトキサンチン・リコピンの3つについてのみ、血中濃度が高いと大腸ガンのリスクが低いという関係が見られました。

各カロテノイドの血中濃度に応じてデータを4つのグループに分割して、血中濃度が最高のグループと最低のグループで大腸ガンのリスクを比べたところ、血中濃度が最高のグループではαカロテンでは51%、βクリプトキサンチンでは56%、そしてリコピンでは64%、それぞれリスクが低くなっていました。

カロテノイドについて

カロテノイドとは、αカロチンや、βカロチン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、βクリプトキサンチンなど主に果物や野菜などに含まれている天然色素のことです。

カロテノイド類は全般的に、抗酸化効果を有しています。 αカロチンやβカロチンやβクリプトキサンチンは体内でビタミンA(レチノール)へと変換されます。

αカロテン・βクリプトキサンチン・リコピンが豊富な食品

  • αカロテン: ニンジンの油いため、生のニンジン、ゆでたニンジン、揚げたニンジン、ニンジンのグラッセ、冷凍したニンジン、人参ジュース、ミニキャロット、ニンジンの葉などにαカロテンが豊富に含まれています。

    1食分の量を考慮すれば、食品成分ランキングの上位をニンジンが総なめです。 ニンジンには桁違いに豊富のαカロテンが含まれています。 100gあたり数千μgという単位でαカロテンを含有しているのはノリとニンジンだけで、他の食品には数百μgという1桁小さい単位でしか含有されていません。 αカロテンを補給したいなら、ニンジンを食べておけば間違いありません。
  • βクリプトキサンチン: みかん類に豊富に含まれています。 「うんしゅうみかん」がトップで、それ以外では「せとか」や「セミノール」といった品種もβクリプトキサンチンが豊富です。 「きよみ」と「しらぬひ」も他の食品に比べればβクリプトキサンチンを十分に含んでいますが、「うんしゅうみかん」に比べると1/3ほどの含有量(630~690μg)となります。
  • リコピン: トマトのほか、スイカやピンク・グレープフルーツ、グアバ、パパイヤなどにも豊富に含まれています。

カロテノイドの効率的な摂取方法

カロテノイドは脂肪と同時に摂取すると効率的に吸収されます。 卵を同時に食べるとカロテノイドが吸収されやすくなるという話もあります(卵の黄身それ自体にもルテインとゼアキサンチンが含有されています)。