手根管症候群と偏頭痛の関係

(2015年4月) "Plastic and Reconstruction Surgery" 誌に掲載された UT Southwestern Medical Center(米国)の研究で、手根管症候群のある女性では偏頭痛のリスクが2倍超に増加するという結果になりました。出典: UT Southwestern Plastic Surgeons Identify Link Between Migraines and Carpal Tunnel Syndrome

研究の方法

この研究では、"2010 National Health Interview Survey" という全米規模のデータベースに含まれている 25,880人分のデータを調査しました。 このうち手根管症候群の患者は952人(3.7%)で、偏頭痛の患者は 4,212人(16.3%)でした。

結果

偏頭痛の罹患率は手根管症候群の患者で高くなっており、手根管症候群ではない人たちのグループでは16%だったのに対して、手根管症候群の患者のグループでは34%でした。

研究の背景

研究チームは、既存の治療法では治らない偏頭痛の治療に、神経への圧迫を取り除く手術や、神経を麻痺させる作用のあるボツリヌス毒素参考記事: 顔のシワと鬱の関係が有効であるという事実に基づき、偏頭痛と手根管症候群のあいだに関係があるのではないかと考えました。

偏頭痛は従来的には神経圧迫の問題だとは考えられていませんでしたが、最近になって首や頭部の神経圧迫が偏頭痛のきっかけとなる可能性が示されています。