セリアック病の人は骨折リスクの増加にも要注意

(2014年10月) "Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism" に掲載されたフィンランドと英国の合同研究チームによるレビューで、セリアック病患者では骨折のリスクが2倍ほどになるという結果になりました。

このレビューでは、セリアック病が有るグループと無いグループとの間で骨折の発生率を比較した16の研究のデータを分析しました。

16の研究のうち過去の骨折リスクを比較したものでは、セリアック病患者のグループにおいて、過去の骨折発生率がセリアック病ではないグループの2倍ほどになっていました。

16の研究のうち両グループを一定期間を追跡したものでは、研究開始の時点でセリアック病を発症していた人たちのグループでは、そうではないグループに比べて、骨折のリスクが約30%、股関節骨折のリスクが69%増加するという結果でした。

研究チームによると、セリアック病が小腸での栄養吸収に影響して(骨の健康にとって重要な)ビタミンD とカルシウムの吸収不良の原因となっている可能性があります。 また、小腸における慢性的な炎症が骨形成に干渉しているという可能性も考えられます。

他に考えられる可能性は、セリアック病によるホルモンの変化や、ミネラルが不足しがちとなるグルテン・フリー食の影響です。

他の複数の研究では、セリアック病の症状が悪化するにつれて骨密度が低下することが明らかにされています。