ぽっこりお腹の人は肝臓ガンになりやすかった

(2019年1月) "International Journal of Cancer" に掲載された中国の研究で、腹部脂肪が多い人は肝臓ガンになりやすいという結果になりました。 これまでに行われた類似研究では、欧米人を調べたもので今回と同様の結果となっています。
Yuanjie Pang et al. "Central adiposity in relation to risk of liver cancer in Chinese adults: A prospective study of 0.5 million people"

研究の方法

中国の10の地域から選出された30~79才の男女51万人(ガンや肝臓疾患を抱える人あるいは追跡開始から最初の5年間にガンや肝臓疾患になった人は含まない)の身長・体重・腹囲などを調べたのち10年間にわたり肝臓ガンの発生状況を追跡調査しました。

結果

平均腹囲は男性が82.2cm、女性が79.1cmでした。

腹囲が標準偏差で1段階(男性なら9.8cm、女性なら9.5cm)増えるごとに肝臓ガンになるリスクが9%増加していました。 ウェスト:ヒップ比(WHR)でも同様に12%のリスク増加でした。

BMIまで考慮して分析すると、腹囲やWHRと肝臓ガンのリスクとの関係が強くなりました(+26%と+14%)。

腹囲が男性では90cm以上および女性では80cm以上の場合には肝臓ガンになるリスクが増加していましたが、このリスク増加はメタボ面で抱えているリスク要因(運動不足・糖尿病・高血圧)が多いほど歴然でした。 運動不足・糖尿病・高血圧のうち1つにしか当てはまらなければ、腹囲が男性90cm以上および女性80cmであっても肝臓ガンになるリスクは増加していませんでしたが、2つに当てはまる場合には17%のリスク増加、そして3つに当てはまる場合には91%のリスク増加だったのです。