穀類の食物繊維で死亡リスクが下がる?

(2016年5月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたエスファハーン医療科学大学(イラン)などの研究(システマティック・レビュー)によると、米や麦などの穀類に含まれる食物繊維がガンや心臓病による死亡リスクを下げてくれるかもしれません。

レビューの方法
穀類に含まれている食物繊維の摂取量と総死亡リスク(*)および心血管疾患(†)・ガン・炎症性疾患(‡)により死亡するリスクとの関係を調べた14の前向き研究のデータを分析しました。

(*) 死因を問わない死亡リスク。

(†) 心臓病や脳卒中。

(‡) リウマチ関節炎・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・炎症性大腸疾患・喘息・動脈硬化などが炎症性疾患に含まれるようです。
結果

穀類で食物繊維を摂る量が最も少ないグループに比べて最も多いグループでは、総死亡リスクが19%、心血管疾患により死亡するリスクが18%、そしてガンで死亡するリスクが15%低くなっていました。

炎症性疾患については、穀類で摂る食物繊維の量との間に統計学的に有意な関係が見られませんでした。
総死亡件数は4万8千件超、心血管疾患による死亡件数は1万7千件足らず、ガンによる死亡件数は1万9千件超、炎症疾患による死亡件数は1千件超でした。
穀類に含まれる食物繊維
食品成分データベースによると、小麦や米などの穀類には水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維が多く含まれています。 米であっても小麦であっても、食物繊維を多く摂るには全粒穀物を食べると良いでしょう。