座って過ごす時間の1年間における変化とメンタルヘルスの関係

(2018年8月) "Preventive Medicine Reports" 誌に掲載されたアイオワ州立大学などの研究で、1年間のうちに座って過ごすが減った人は精神衛生の状態が改善されるという結果になりました。

研究の方法

平均年齢28才の健康な男女271人(49%が女性)を対象に、次の2つを1年間をまたいで2回行いました:
  1. 腕時計型の計器を10日間にわたり身に付けて、座って過ごす時間(1)・身体活動量(2)・睡眠時間を調べた。
  2. 気分(3)やストレスなどに関するアンケート調査を実施した。

(1) 目覚めている時間のうち、METが1.5以下の活動をしている時間。 「MET」とは「Metabolic Equivalent of Task(身体活動による消費カロリー)」のこと。

身体活動が激しいほどMETの値は大きくなる。 例えば「睡眠」のMETは0.9で「テレビ視聴」のMETは1.0、ジョギングのMETは7.0、縄跳びのMETは10.0。

(2) 歩行量の1日あたりの平均値。 例えば、座って行う筋トレをすると「身体活動量」は増えずに「座って過ごす時間」だけが増えるということに?

(3) 穏やかに落ち着いた精神状態で生き生きと毎日を過ごせているかどうかを調べた。

結果

初回の調査から2回めの調査にかけて、1日のうちに座って過ごす時間の総量が減った人は、減っていた「座って過ごす時間」のタイプが長いもの(30分以上)か短いもの(30分未満)かにかかわらず、気分・ストレス・睡眠(*)が改善されていました。

身体活動量が増加した場合には睡眠時間が増えていただけでした。
(*)「睡眠の改善」とは睡眠時間が長くなること。 睡眠時間は長ければ良いというものではありませんが、初回の調査の時点の睡眠時間の平均が6時間台(座って過ごす時間が長いと短い)だったので、睡眠時間が増えるのは良いことなのでしょう。
研究グループによると、座って過ごす時間が長い人が1日に座って過ごす時間を1時間減らすだけでもメンタル・ヘルス改善の効果が期待できる可能性があります。