日用品に使われている化学物質で女性の閉経が2~4年早まる?

(2015年1月) "PLOS ONE" に掲載されたワシントン大学などによる研究で、化学物質への暴露量が多い女性は閉経が2~4年早いという結果になりました。 これらの化学物質の中には、プラスティック製品や衛生用品などの日用品に使われているものも含まれます。

これまでにも、化学物質への暴露量が閉経の時期に与える影響に関する研究が複数行われていますが、全米規模で個々の化学物質の影響を調べた調査は今回のものが初めてです。

閉経の時期が早まることによる弊害
卵巣機能の低下は妊娠の妨げとなるだけでなく、心臓疾患や骨粗鬆症などの健康問題が生じる時期が早まる原因にもなります。 さらに、今回調査対象となった化学物質群それ自体も、ガンやメタボリック症候群への関与が疑われています。
研究の内容

今回の研究では 閉経後の女性 1,442人(平均年齢61才)を対象に血液と尿の検査を行って、111種類の内分泌かく乱物質(大部分が人工的な化学物質)の体内量を検査しました。 女性たちはいずれも、ホルモン補充療法を使っていたり、卵巣摘除手術を受けたりしていませんでした。

その結果、15種類の化学物質と早期閉経とのあいだに有意な相関関係が認められました。 15種類の化学物質とは次のようなものです:

  • 9種類のPCB(ポリ塩化ビフェニル)
  • 3種類の有機りん系農薬
  • 2種類のフタル酸エステル
  • 1種類のフラン(ナイロンの合成に用いられる有毒物質)
これらの化学物質の多くは米国で既に使用が禁止されていますが、世界的に見れば未だ使用が継続されており、土壌や、水中、大気中に拡散しているため避けようがありません。 しかし、以下を実行することで化学物質への暴露量を減らすことができます:
  • 電子レンジで食品を温めるときの容器としてプラスチック製のものではなく、(耐熱)ガラス製のものや紙製のものを使うようにする。
  • 化粧品や、衛生用品、食品のパッケージなどに使われる化学物質に関する知識を増やし、使用する製品を賢く選ぶ。