攻撃性の強い4歳児は眠らせましょう

(2013年7月) "Journal of Developmental & Behavioral Pediatrics" に掲載された研究によると、睡眠時間が平均以下の4歳児では多動・怒り・攻撃性・衝動性・かんしゃくなどの問題行動を起こすリスクが増加します。

研究の方法

この研究では、9,000人ほどの子供に関する誕生から幼稚園に至るまでのデータのうち、子供が4歳の時点での平日の睡眠時間と、子供の「外面的な」問題に関して親がアンケートに回答した部分に基づき、睡眠時間と行動スコアの関係を分析しました。 「外面的な」問題とは、鬱や不安感などの「内面的な」問題に対して行動として外面的に表れる問題のことです。 分析においては睡眠または行動に影響を与えかねない各種の要因を考慮しました。

状況

4歳児の平均的な就眠時間は午後8:39で、起床時間は午前7:13(睡眠時間は10時間30分ほど)でした。 睡眠時間が9時間45分未満で「睡眠不足」に分類された子供は11%でした。 一方、「外面的な」問題(以下、"問題行動")があるとされた子供は16%でした。

分析結果

睡眠または行動に影響を与えかねない各種の要因を考慮した結果、睡眠時間が最も短い水準にある子供で問題行動が顕著でした。 問題行動の中でも特に「攻撃的な行動」に睡眠時間の差が強く表れており、睡眠時間が9時間45分未満の子供では、攻撃的な行動が見られる率が1.8倍になっていました。

睡眠不足の子供では、それ以外の問題行動についても多動・怒り・衝動性・かんしゃく・困った振る舞いなどが見られる率が30~46%増加していました。

睡眠不足以外で問題行動のリスク要因であったのは①男の子(性別が男であるということ)であること、②毎日2時間以上テレビを見る、③母親に鬱症状が見られる(自己申告による)などでした。

研究者からのアドバイス

研究者によると、子供の睡眠環境を整えてやり、規則正しい時間に寝起きさせるのが良いそうです。

今回の研究では平均睡眠時間が10時間30分でしたが、だからといって4歳児は10時間30分眠っておけば良いというわけではありません。 この平均睡眠時間は、過去に行われた複数の類似研究におけるものよりも短く、米国で4歳児に推奨される睡眠時間よりも短いのです。