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幼児に本を読み聞かせた後には昼寝をさせると良い

"Frontiers in Developmental Psychology" 誌(2014年2月)に掲載された英国の研究によると、幼児に本を読んであげるタイミングを昼寝前に設定すると、語彙力の向上が促進される可能性があります。

研究の方法
この研究では48人の3歳児を対象に、同じ物語あるいは3つの異なる物語を読んで聞かせるという実験を行いました。 ただし48人を2つのグループに分けて、一方のグループには昼寝の前に本を読み聞かせ、もう一方のグループには本を読み聞かせた後に眠らせませんでした。
3つの異なる物語をどういうローテーションで読み聞かせたのか、昼寝グループをさらに2つにわけたのか否か、どれくらいの期間にわたって読み聞かせたのかなどは不明です。

同じ物語でも3つの異なる物語でも、幼児が耳にする知らない言葉の比率が同程度となるように配慮がなされました。

結果

同じ物語を読み聞かせたケースでは、30分後・24時間後・1週間後のいずれの時点で行った(語彙力の?)テストでも、昼寝をしたグループの成績が、昼寝をしなかったグループよりも有意に高くなっていました。

さらに、3つの異なる物語を読み聞かせたケースでは、昼寝をしたグループの成績が昼寝をしなかったグループより33%も高くなっていました(どの時点のテストなのかは不明)。 後に複数回にわたって行ったテストでも、昼寝をしなかったグループは昼寝をしたグループに語彙能力テストの成績が追いつくことはありませんでした。

解説

過去の研究では、新しい言葉を覚えさせるには、様々な物語を読み聞かせるよりも同じ物語を繰り返し読み聞かせるほうが良いという結果でしたが、今回の研究では様々な物語の読み聞かせと昼寝を組み合わせるのがとても効果的だという結果になりました。 昼寝は言語能力だけでなく算数などにも有効で期待できるようです。

研究者は次のように述べています:

「(昼寝をしていないグループも含めて、本の読み聞かせをされていない場合に比べると)今回の子供たちは全体的に(語彙力のテストが)とても良い成績でした。 子供に本を読み聞かせてあげるのは、(子供の語彙力にとって)必ず良い結果を生みます」

「(複数の物語から新しい言葉を覚えるときのように)難しい学習作業を要求される幼児の場合は特に、読み聞かせた直後の昼寝が効果的です。 同じ物語を繰り返し読み聞かせるほうが子供にとっては楽なのですが、複数の物語を読み聞かせた場合でも、その後に昼寝をさせることで、同じ物語を繰り返し読み聞かせた子供と同程度に言葉を覚えていました」
睡眠が慢性的に不足している子供では、言語能力発達の阻害、肥満、かんしゃくを起こすなどの外在化問題行動(externalizing behaviour)のリスクが増加することが知られています。