出産を恐れている妊婦は出産後に鬱病になるリスクが高い

(2014年1月) "*BMJ Open*" に掲載されたフィンランドの研究で、「出産を恐れている」と医師に診断された妊婦は出産後に産後うつ病になるリスクが増加するという結果になっています。
Sari Räisänen, Soili M Lehto, Henriette Svarre Nielsen, Mika Gissler, Michael R Kramer, Seppo Heinonen. Fear of childbirth predicts postpartum depression: a population-based analysis of 511 422 singleton births in Finland. BMJ Open 2013;3:e004047 doi:10.1136/bmjopen-2013-004047
研究の方法

2002~2010年に単産出産したフィンランドの母親 511,422人のデータを分析しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 単産(双子などの複産に対して子供が一人だけ)の母親の0.3%(1,438人)に産後うつ病が見られた。
  • 鬱の病歴のあるグループでは産後うつ病と診断される割合が5.3%(1,007人)だった。
  • 鬱の病歴の無いグループでは産後うつ病と診断される割合が0.1%(431人)だった。
  • 産後うつ病のリスク要因として最も大きいのは、鬱の病歴だった。
  • 産後うつ病のリスクは、初回の出産のときに最も高くなっていた。
  • 産後うつ病になった母親のうち鬱の病歴が無かったのは1/3程度だった。 鬱の病歴が無く産後うつ病になったグループは鬱の病歴も産後うつ病も無かったグループに比べて、出産に対する恐れのある率(aOR)が2.71倍・帝王切開を受けた率が1.38倍・早産だった率が1.65倍・生まれた子供に大奇形(医学的・美容上問題となる重度の奇形)がある率が1.67倍となっていた。