子供の頃の虐待で偏頭痛のリスクが増加する可能性

(2014年12月) "Neurology" 誌に掲載された Montefiore Headache Center(米国)の研究で、子供のときに虐待あるいは育児放棄されていた人では大人になってから偏頭痛になるリスクが増加するという結果になりました。

この研究では、偏頭痛の患者 8,300人超と緊張性頭痛の患者 1,400人超に、子供の頃に虐待を受けていたかどうかを尋ねました。 虐待は次の3種類に区分されました:
  • 性的虐待
  • 精神的虐待 (非難や批判、威嚇など)
  • 精神的育児放棄 (衣食住は与えるが愛情を与えない、注意を払わない)
子供の頃に精神的虐待を受けていたのは、偏頭痛患者では24.5%、緊張性頭痛患者では21.5%でした。 18才未満の時期に精神的虐待を受けた人では、緊張性頭痛になるリスクに比べて偏頭痛になるリスクが33%増加(*)していました。 この結果は、年齢・性別・人種・年収・不安感/抑鬱の有無などの要因を考慮してもなお有効でした。
(*) 原文では「1/3の増加」。
偏頭痛のリスクは、子供のときに性的虐待や精神的育児放棄をされた人でも増加しており、2つの形態の虐待(*)を被っていたグループでは、1つの形態の虐待だけ(**)を被っていたグループに比べて偏頭痛のリスクが50%増加していました。
(*) おそらく「性的虐待と精神的育児放棄の両方」という意味。
(**) おそらく「性的虐待または精神的育児放棄の一方」という意味。