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子供の頃にビタミンDが不足すると成人後に動脈硬化のリスクが増加

(2015年2月) "Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism" に掲載されたトゥルク大学(フィンランド)の研究で、子供の頃にビタミンDが不足していると、大人になってからアテローム性動脈硬化になるリスクが増加するという結果になりました。

研究の方法

Cardiovascular Risk in Young Finns Study という研究に参加している30~45才のフィンランド人 2,148人を対象に、左頚動脈のIMT(内膜中膜肥厚)を超音波を用いて検査し、この人たちが3~18才の子供だったときに採取していた血液を分析してビタミンD(25-ヒドロキシ・ビタミンD)の血中量を調査して、子供時代のビタミンD血中量と成人後のIMTとの関係を調べました。

結果

子供の頃のビタミンD血中量に応じて 2,148人を4つのグループに分けて高リスクのIMTが生じている率を比較したところ、ビタミンD血中量が最も多かったグループでは12.7%だったのに対して、ビタミンD血中量が最も少なかったグループでは21.9%でした。

コメント
研究者は次のように述べています:

「今回の研究では、心血管疾患のリスク要因である血中脂質・血圧・喫煙習慣・運動量・BMI・社会経済的状態(収入、職業、学歴など)を考慮したうえでなお、子供時代にビタミンDが不足していると成人後に無症状性のアテローム性動脈硬化のリスクが増加することが示されました」

「今後の研究でビタミンD不足とIMTリスク増加とのあいだに因果関係があるか否かを確認する必要はありますが、今回の研究だけでも子供時代にビタミンDを十分に摂っておくことが大切であると言えるでしょう」