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子供の存在により睡眠時間が減るのは女性だけ

(2017年2月) 心身の健康やダイエットには十分な睡眠が大切ですが、米国神経学会で発表されたジョージア・サザン大学の研究によると、子供がいる家庭では女性の睡眠時間が減るものの、男性の睡眠時間は減りません。

研究の方法

米国各地に住む男女 5,805人に電話調査を行い、1日の睡眠時間と過去1ヶ月間のうちに疲労感を感じた日の割合などを尋ねました。 睡眠時間が6時間以下である場合を「睡眠時間が足りていない」とみなしました。

結果
女性

5,805人のうち45才以下の女性は 2,908人でした。 この 2,908人において十分な睡眠を取れている人の割合が、子供がいない場合には62%だったのに対して、子供がいる場合には48%でした。

睡眠不足とのあいだに関係が見られたのは子供の有無だけで、運動習慣・婚姻状態・教育水準などの睡眠時間への影響は見られませんでした。 子供の数が1人増えるごとに、睡眠不足となる率が50%近く増えていました。

さらに、45才以下で子供がいる女性は疲労感を感じる日が多くなっていました。 ひと月のうちに疲労感を感じる日数が、子供がいない場合には11日だったのに対して、子供がいる場合には14日でした。

男性

男性では、子供の有無と睡眠時間の長さのあいだに関係が見られませんでした。

睡眠不足の悪影響
美容

2013年に "sleep" 誌に掲載された研究によると、睡眠不足の女性の顔では、瞼(まぶた)が垂れ下がり、眼が赤くなり、眼の下にクマができ、肌の血色が悪くなり、シワや小じわが目立つようになり、口元が垂れ下がります。 こういう状態の顔は、人生に疲れて悲しげな顔に見えます。 また、セント・アンドルーズ大学などが 2016年に発表した研究によると、睡眠不足の人の顔は知的に見えません。

睡眠時間だけでなく睡眠の質も重要です。 エスティローダー社などが 2013年に発表した研究によると、睡眠の質が低い女性は肌の老化(小じわ・色素沈着・皮膚のたるみなど)が進みやすく、紫外線などのストレスから肌が回復するのに時間がかかります。

ダイエット

複数の研究で、睡眠不足により食欲が過剰になり、脂肪や糖分を多く含む不健康な食べ物が欲しくなることが示されています。 睡眠不足で食欲が増えるのは、睡眠不足によって食欲ホルモンが増加したり、脳領域のうち理性を司る部分の活性が衰え原始的な部分の活性が増大したりするためです。

2016年に "Molecular Metabolism" 誌に掲載された研究によると、睡眠不足の(4時間しか眠らない)日が2晩続くだけで、腸内細菌の種類構成が肥満者に近いものへと変化します。

健康

様々な研究で、睡眠時間が短い(5時間や6時間に満たない)人は高脂血症や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高かったり、心臓病のリスクが高かったり、風邪やインフルエンザにかかりやすかったり、腎機能が低下しやすかったりすることが示されています。

睡眠不足は認知機能(記憶力や思考力)や精神衛生にも悪影響を及ぼします。 睡眠不足だと認知機能が低下しやすかったり、鬱症状が生じやすかったり、ネガティブな思考に悩まされやすかったりします。

女性は男性以上に睡眠が大切
デューク大学が 2013年に発表した研究によると、女性は男性よりも睡眠時間が20分間は多く必要です。 さらに、男性よりも女性のほうが、睡眠不足によって心臓疾患・脳卒中・鬱症状などのリスクが増えやすくなります。