コーヒーに豊富なクロロゲン酸に乳ガン予防の効果?

(2019年5月) 英国で開催された "ECO 2019" で発表されたナバラ大学(スペイン)の研究で、食事から摂るヒドロキシ桂皮酸の摂取量が多い閉経後の女性は乳ガンのリスクが低いという結果になっています。出典: Study shows high phenolic acid intake -- associated with a healthy diet -- is associated with reduced breast cancer risk

研究の方法

スペインに住む女性1万1千人を対象に、食生活に関するアンケート調査を実施してフェノール酸(ヒドロキシ桂皮酸もその一種)の摂取量を割り出し、その後、平均12年間にわたり乳ガンの発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に101件の乳ガンが発生しました。

ヒドロキシ桂皮酸の摂取量が最も多かったグループは最も少なかったグループに比べて、乳ガンになるリスクが62%低下していました。 ヒドロキシ桂皮酸は果物・野菜・穀類・コーヒーといった植物性食品が含有しています。

ヒドロキシ桂皮酸の中でも乳ガンのリスクとの関係が最も強固だったのはクロロゲン酸(リスク低下幅は65%)でした。 クロロゲン酸はコーヒーのほか果物や野菜にも含まれています。
各種のフェノール酸の摂取量と乳ガンのリスクの関係を調べるとヒドロキシ桂皮酸でのみ統計学的に有意な関係が見られた、ということでしょう。 そして、さらに各種のヒドロキシ桂皮酸の摂取量と乳ガンのリスクの関係を調べたらクロロゲン酸でのみ明確な関係が見られた、という感じではないでしょうか。
研究グループによると、ヒドロキシ桂皮酸により乳ガンのリスクが低下するとすれば、それはヒドロキシ桂皮酸により脂肪組織の炎症・酸化ストレス・インスリン抵抗性が低減されるためかもしれません。