チョコレートと2型糖尿病の関係は双方向的?

(2016年10月) "Appetite" 誌に掲載されたメイン大学(米国)などの研究によると、チョコレート(ココア)を食べる量と2型糖尿病の発症は互いに影響し合っているのかもしれません。

研究の方法

米国メイン州に住む平均年齢62才の男女953人(59%が女性)を対象に、食生活に関するアンケート調査を実施してチョコレート摂取量を調べました。 そして、その約5年後における2型糖尿病の罹患率とチョコレート摂取量との関係を分析しました。

分析においては、チョコレート以外によるポリフェノール類の摂取量や生活習慣などの要因を考慮しました。

結果

チョコレートを全くあるいは滅多に食べないというグループは、チョコレートを週に1回超食べるというグループに比べて、チョコレート摂取量を調べてから5年後の時点で2型糖尿病であるリスク(オッズ比)が91%高くなっていました。

ただ、チョコレート摂取量を調べる時点ですでに2型糖尿病であった人たちは、チョコレート摂取量が少ない傾向にありました。 このことから、2型糖尿病と診断されるとチョコレート摂取量が減るのだと考えられます。 したがって、チョコレート摂取量と2型糖尿病の発症は互いに影響し合っている可能性があります。
つまり、「2型糖尿病と診断される → 糖分の摂取量を減らそうとしてチョコレート摂取量が減る」という関係と「チョコレート摂取量が多い → 2型糖尿病のリスクが低い」という関係が並存しているのではないかということでしょう。