チョコレートに男性の心不全を予防する効果? ただし食べ過ぎると...

(2016年12月) "American Heart Journal" に掲載されたハーバード大学などの研究によると、ほどほどにチョコレートを食べるのが男性の心不全の予防に役立つ可能性があります。

研究の方法

心不全・心筋梗塞・糖尿病の病歴が無い45~79才のスウェーデン人男性3万2千人近くを対象に、アンケート調査でチョコレート摂取量を調べ、その後14年間にわたり心不全の発症状況を追跡調査しました。 データの分析においては心不全の発症に影響し得る様々な要因を考慮しました。

結果

追跡期間中に、2千人超が心不全のために入院あるいは死亡しました。

チョコレートを全く食べないと回答したグループに比べて、チョコレートを1ヶ月のうちに1~3回食べるというグループでは、心不全になるリスクが12%低くなっていました。 週に1~2回食べるというグループでは18%のリスク低下でした。

ところが、チョコレートを週に3~6回も食べるというグループや毎日1回以上食べるというグループでは、心不全のリスクが下がっていませんでした

結論
チョコレートに心不全予防の効果があるとしても、食べる量が多過ぎると効果が失われてしまうのだと思われます。
解説
チョコレートと心血管疾患(心臓病や脳卒中)の関係については、これまでに複数の研究で次のようなことが示されています:
  • チョコレートを食べる習慣がある人は、心臓疾患だけでなく脳卒中のリスクも低い。
  • チョコレートを頻繁に食べ過ぎるよりも週に1回程度のほうが動脈スティフネス(血管の健康状態。心血管疾患のリスクに影響する)良好である。(頻繁に食べるのであっても食べないよりは良い)
  • チョコレートが心臓・血管に及ぼす健康効果には腸内細菌が関与している。 ヒトが食べたチョコレートは、それをエサとして食べる善玉の腸内細菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)により醗酵されるが、そのときに抗炎症作用のある化合物が生産される。 そうして炎症が低減ことによって、心血管疾患の長期的なリスクが低下すると考えられる。