チョコレートで運動能力が向上する

(2016年4月) "Journal of the International Society of Sports Nutrition" に掲載された英国の研究によると、チョコレートを食べることで運動能力が向上するかもしれません。

研究の方法
趣味のスポーツとして自転車に乗る人たち9人を2つのグループに分けて、いつも食べているオヤツの一部を、一方のグループではダーク・チョコレート(*)40gに、もう一方のグループではホワイト・チョコレート(†)40gに置き換えて2週間を過ごしてもらいました。

(*) カカオ含有率が15~34%のチョコレート。 ダーク・チョコレートは、フラボノイドの一種であるフラバノールを豊富に含んでいます。

(†) ホワイト・チョコレートにはカカオ豆の脂肪の部分しか使われないので、おそらくフラバノールが含まれていないのでしょう。
そして両グループに何度か自転車をこいでもらって、心拍数と酸素消費量を計測しました。
その後、7日間の空白期間を置いて2つのグループで食べるチョコレートの種類を入れ替え、同じことを繰り返しました。
結果

ホワイト・チョコレートを食べたときに比べてダーク・チョコレートを食べたときの方が、ほどほどの力で自転車をこいでいる間の酸素消費量が少なく、全速力時のスピードが速くなっていました。

解説

ビートと呼ばれる根菜のジュースに運動能力を向上させる効果のあることが知られています。 ビートで運動能力が向上するのは、ビートに豊富に含まれる硝酸塩が体内で一酸化窒素へと変換され、この一酸化窒素が血管を拡張させて酸素消費量を減らすためだと考えられています。

ダーク・チョコレートにはエピカテキンと呼ばれるフラバノールが含まれていますが、このエピカテキンが硝酸塩と同じように体内の一酸化窒素の量を増やすために、チョコレートを食べることによって運動能力が向上するのではないかと考えられます。

今後の研究課題
チョコレートの運動能力向上効果が持続する期間や、その効果を引き出すのに必要なフラバノールの量を今後の研究で調べる必要があります。