ダークなチョコレートに自閉症の症状の一部を改善する効果?

(2018年6月) "Advances in Mind-Body Medicine" 誌に掲載されたとおぼしき予備的な研究によると、抗酸化物質を含有するココアに自閉症の一部の症状を改善する効果が期待できるかもしれません。ソース: PubMed

研究の方法

自閉症の子供12人(平均年齢11才。男児9人)に4週間にわたりダーク・チョコレート(*)を毎日16g食べさせました。 ダーク・チョコレートは抗酸化物質を豊富に含んでいます。
(*) ミルク・チョコレートに比べて甘みが少なくカカオ含有量が多い。今回の試験で用いられたのはカカオ含有率が70%のチョコレート。 「大人向け」とか「健康効果」などの宣伝文句で売られることが多い。
そして、チョコを食べた4週間の前後に子供たちを担当する教師に自閉症の症状をチェックするアンケート(*)に回答してもらいました。
(*) Aberrant Behavior Checklist(第2版)と Autism Spectrum Rating Scale の2つ。

結果

Autism Spectrum Rating Scale の次のセクションにおいて、そこそこの改善が見られました:
  • 社交性/コミュニケーション(Social/Communication)
  • 尋常ではない振る舞い(Unusual Behaviors)
  • 自己抑制(Self-Regulation)
Aberrant Behavior Checklist(*)に関しては、チョコレートの効果が見られませんでした。
(*)Aberrant Behavior Checklist の紹介」(日本語。PDFファイル)の553ページに評価項目のリストがあります。

留意点

今回の研究は試験的に行われたものに過ぎないので、本格的な研究を今後行って今回の結果を確認する必要があります。